休み時間の階段の踊り場で、
「先生見て、見て」
と女の子が言っています。
「何だ、何だ」
と行ってみると、壁にきらきらと揺らめく模様が映っています。
「先生、私、きれいだなあって思って見たら、そこに水たまりがあるのを発見したんだよ」
と嬉しそうに言います。
窓の外を見ると、風でさざなみ立った水たまり。
「風で揺れている水たまりに、太陽の光があたって、それがこの壁に映っているんだよ。」
説明する彼女の表情は、生き生きしています。日常生活のふとした一場面を切り取って、「きれいだな」「なぜだろう」と考える感性は、とても素敵だと思いました。
好奇心は、宝物だなと改めて感じたひと時でした。