今日は、「子どものための文化芸術事業」として、6年生を対象に伝統芸能の体験学習がありました。
本職の方を講師として招き、東小学校と合同で能楽についての体験を行いました。
学習は2日に分けて行われ、1日目の今日は能楽の謡(うたい)と楽器の稽古を体験します。
まず、講師の皆さんが演じる「高砂」を鑑賞しました。
結婚式などでよく演じられる、おめでたい能です。威勢のいい掛け声や謡、流れるような舞いに目を見張りました。
そして、能楽は室町時代に発祥した猿楽が元になっており、世阿弥によって大成したことなど、社会科で学習した内容と関連づけて基礎知識を振り返りました。
それから謡について、実際に「高砂」の謡の稽古をつけていただきました。
竹を割ったように謡うことを意識し、節をつける練習をしました。
その後は楽器についても、1つずつ体験することができました。
太鼓や笛は伝統みのり学習で扱った経験を活かしつつ、本来の演奏法との違いを意識して体験しました。
一方、二種類の鼓は子供たちも初めて触れたようです。
大鼓(おおつづみ)は力強くカーンと響く音が特徴的な楽器で、膝の上で演奏します。
小鼓(こつづみ)は、皮を締めている緒(調べ)を握る強さで音が変わり、肩の上で演奏します。
どちらも見た目より難しく、子供たちも狙った音を出すために何度も練習していました。
日頃あまりなじみのない伝統芸能の世界を体験することは、貴重な経験です。
子どもたちはとても楽しそうに取り組んでいました。
2回目となる次回は27日の金曜日で、舞の指導をしていただけるとのことです。